オンラインミーティングに最適なマイク探し その1〜有線・USB接続・無線のどれが良いか?

ここ連日Zoomを使ったミーティングやセミナーなどを受講する機会が増えました。その時に気になってくるのが「マイクの音質」です。相手側から環境音が聴こえてくるのはそれほど気にならないのですが、Bluetoothの接続エラー(途切れる)やこもった音質だと、内容よりもそっちが気になってしまいます。

今回は接続の違いや、シチュエーションの違いによる最適な接続方法を考えてみたいと思います。

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有線・USB接続・無線のどれが良いか?

どの方式にもメリットデメリットがあります。以下の表にまとめてみました。

有線のメリット・デメリット

メリット

  • 指すだけで使える
  • トラブル対処しやすい
  • 音質も良いものを選択できる(低域〜高域までを収録可能)
  • 指向性も全てのタイプを選択できる

デメリット

  • 可動性・可動範囲がケーブルの範囲内と限られる
  • ノイズキャンセルが付いていないものが殆ど
  • コンデンサマイクの場合電源が必要
  • 湿度などの管理が必要なものもある

USBのメリット・デメリット

有線とメリット・デメリットはほぼ一緒です。強いて言うなら

メリット

  • 電源がUSB供給なので接続がシンプル

デメリット

  • ドライバのインストールが必要
  • ドライバ関係のトラブルの場合、対処に時間がかかる

Bluetoothのメリット・デメリット

ここでいうBluetoothとは「ヘッドセット」のことです。

メリット

  • 可動範囲が広い
  • 軽い
  • ノイズキャンセル機能がついている機種もある
  • コンパクトでケースに入れて持ち歩ける
  • 単一指向性

デメリット

  • 音質が有線に劣る
  • 充電が切れると使用不可能
  • 音が途切れやすい
  • 状況によってはトラブル対処しにくい

選択の基準

どれを選ぶかはミーティングの性質によります。参加する人数や関係性によっても変わってくるのでどれが良いかは一概に言えませんが、ある程度は絞れるかなと思います。シチュエーションをいくつか挙げてみましょう。

途切れるとか許されない

  • 有線>(越えられない壁)>USB

ちょっとシビアな会議や、時間がタイトでトラブルが許されないような状況では有線一択です。USBも有線ですが、ドライバを使うという仕様上コンピュータの処理に左右されます。処理が重くなれば途切れますし、新たに立ち上げたアプリの影響でサンプル周波数が変わってしまうと途切れることもあります。

音質重視

  • 有線・USB

コンデンサマイクを選択できるので繊細な音も拾うことができます。周波数特性が広いのも特徴です。ただし、コンデンサマイクを選択する場合は電源が必要になるので、USB>有線の順の使い勝手になります。

可動性重視

  • Bluetooth>有線・USBのケーブル延長

言わずもがな、無線なので歩き回るシチュエーションであれば一択です。しかし、有線でも延長ケーブルを使えばある程度は移動可能です。

ノイズキャンセル必須

  • Bluetoothのみ

オンラインミーティングでノイズキャンセル機能が必要かどうかは一考する必要があります。ノイズキャンセルは屋外などのノイズが多いところでのみ威力を発揮するものなので、屋内の場合、むしろ無いほうが相手が聞き取りやすい場合もあります

トラブル対処がしやすい

  • 有線−−(壁)−−Bluetooth−−(壁)−−USB

お金を取るセミナーの場合、トラブルの少なさという面も重要視されてきます。トラブルを対処している間も時間は流れていきますし、参加者の意識も下がります。やはり有線でしょう。

背中側のホワイトボードに板書をする場合もある

  • Bluetooth>有線・USB(ピンマイク)

板書をする際は振り返るので、Bluetoothがムラ無く拾ってくれます。有線でもピンマイクであれば振り返っても問題はありません。アナウンサーをイメージしてもらえば良いと思います。

とにかくヘッドフォンを推奨します

歩き回るセミナー形式でない場合はヘッドフォンをオススメします。イメージとしてはラジオのディスクジョッキーです。目の前のマイクに向かってヘッドフォンをしている様子を見たことがあると思いますが、やはり理にかなっているのだと思います。ちなみにイヤフォンではなくヘッドフォンが好ましいです。

視聴者からの質問に答える場合にもヘッドフォンをしていた方が聴き取りやすいです。

何より、自分のスピーカーの音を拾ってしまいます。ハウリング防止にもなりますし、マイクのレベルを上げることができます

製品の価格の違いがどこに反映されるのか?

機種によって価格は様々です。それは開発費用や部品の価格がそのまま製品価格に反映されていると言っても間違いではありません。では、接続方式に違いによる開発費・部品価格の違いがどこに反映されるのかを考えてみましょう。

有線の開発費・部品価格の反映先

有線(コンデンサ含む)の場合、開発費・部品価格は音質・性能に反映されます。より良い部品を使えば音質が向上します。

USBの開発費・部品価格の反映先

USBは有線と同じですが、ドライバの開発費用が余分にかかってきます。有線とUSBが同じ値段であれば、部品は有線のほうが上質である可能性もあります。これはメーカーの規模にもよるので一概には言えませんが、ドライバの開発には人と時間が必要なので、シンプルな有線と比べるとおのずと開発費がかさみます。ということで開発費・部品価格は音質・性能・ドライバに反映されます

Bluetoothの開発費・部品価格の反映先

Bluetoothの場合も開発費が音質に反映されますが、その以外にもノイズキャンセル・Bluetoothの性能やドライバにも開発費・部品代がかかります。その他Bluetoothライセンス使用料もかかります。なので開発費・部品価格は音質・性能・ドライバ・ライセンス使用料となります。「高い=音質が良い」というわけではありません。

結局、使われる環境の違いで開発費が変わってくる

有線は屋内、無線は屋外で使われると考えると、性能を高める方向性が変わってきます。屋内であればノイズは関係ないので音質向上を目指し、屋外であれば風の音や雑踏などのノイズ、使い勝手の向上を目指すはずです。ですので、

  • 有線製品の値段は、音質に反映される
  • USB製品の値段は、音質とドライバの質に反映される
  • Bluetooth製品の値段は、音質・ノイズキャンセル性能に反映される

という方向性で考えて良いと思います。

まとめ

オンラインという環境だと生身の時よりも情報量が制限されます。だからこそ声質・画質などがより大事になってくるのではないかと思います。

身だしなみに気を使うのと同じように、音質に気を使うこともとても大切なことだと思います。

次回は有線・USB・Bluetoothの機種をいくつかピックアップしてみたいと思います。

それでは!

À bientôt.

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