制作現場も色々変わっていくだろうな 〜コロナ禍を乗り切りこの先生きのこるには

6月19日から県をまたいだ移動が可能となります。とはいえウィルスが無くなったわけではありません。まだまだ「3密」を避けなければならない状況は続くと思います。

レコーディングもまだまだ復活していません。それどころかオーケストラは存在自体が密ですし、レコーディングスタジオも今まで以上に換気を気をつけなければ安心して稼働することは出来ないと思います。

この先も音楽家として生き残るために今の状況をどう乗り越えたら良いのか?今何をすべきか?を考えてみました。

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マイクを使って録音する楽器のミュージシャンの場合

マイクを使って録音する必要がある楽器について考えてみます。先に述べたように密着したレコーディングはまだ無理ですが作品作りは復活してゆきます。打ち込みでは再現できない作品も多数あるので生楽器を録音したいニーズはなくなることはありません。しかし、スタジオに集まることが出来ないとなるとどうしたら良いでしょうか?

答えは「宅録納品」です。

「宅録したデータを送ってほしい」というニーズに答えることで、当面乗り切る作戦です。では、具体的にどうしたら良いか?簡単です。

良いマイクとそこそこのオーディオインターフェイスを買うことでニーズに対応することが出来ます。

マイクセッティングに関しては後に述べますが、エンジニアから教わりましょう。まずは自分の楽器の特性にあったマイクを購入します。これはケチらずスタジオクオリティのマイクを選択するのがベストでしょう。

「宅録とは思えないね」とか「え!?これ自宅で録ったの?」といわせればリピートされる可能性がぐっと増えます。

ですので、スタジオクオリティのマイクを購入してください。この先生きのこるために!

パリに渡ってすぐに仮住まいでのレコーディング。
Skypeでマイクセッティングを教えてもらったけど、ちょっと無理でした、、、

エンジニアの場合

レコーディングが減りミックスの仕事のみというケースも増えてくると思います。それで乗り切れるなら良いのですが、せっかくなら培ってきたスキルを誰かのために役に立てることで、今を乗り切りこの先生きのこる布石としましょう。

ではどうしたら良いか?それは「宅録ミュージシャンにマイクセッティングを教えてあげる」です。

先にも書いたように、しばらくはレコーディングが出来ないので宅録納品が増えるはずです。とはいえ、プレーヤーは演奏に関してはプロですがマイクセッティングに関してはただの素人に近いはずです。

そんなプレーヤーにマイクの選び方とマイクセッティングを教えてあげましょう!

自分のスタジオがあるエンジニアなら、密にならない人数でセミナーを行います。マイクの選び方ならオンラインでも可能です。マイクセッティングは現場でやったほうが良いと思います。Skypeでは難しかったです。楽器との距離や角度、スタンドの高さなどオンラインでは伝わりにくい部分です。

録り音が良くなるとプレイアビリティも上がり、結果良いテイクを録る事ができます。クライアントさんにも喜ばれます。プレーヤーの格も上がります。皆幸せですよね?

なので、今この期間にプレーヤーの為に色々教えて上げてください。それによって仕事がなくなることはありません。絶対にプロを超えることは出来ないので。誰かの役に立つことができれば、この状況が変わったら「呼ばれる人」になることと思います。

あ、あと宅録されたデータをディスるエンジニアは淘汰されていくと思います。録る人はプロじゃないので仕方ないのです。そんなベストではないかもしれないデータを「プロの技で何とかしてやるぜ!」と楽しめる人になることが大事だと思います。

アレンジャーの場合

そんな状況なので、生をせーのっと録ることは諦めましょう。「いやぁこの曲は生じゃないと、、、」とか「43221じゃないとだめです」とか言うのを諦めましょう。だってしょうがないですもん。

それよりも、大きな編成っぽく聞こえるノウハウを構築することでこの状況を乗り越え、この先生きのこるための道筋とすることが大事かもしれません。

具体的には、「宅録納品可能なミュージシャンと繋がっておく」ことと、「どうやったらゴージャスに聞こえるか?」を研究しておくことです。

とにかく今はプライドを捨てることです。最小限でもそれっぽく聴かせられる人がこの先生き残る人となると思います。

全ての音楽のプロに言えること

今までのように待っていても仕事が来る時代は終わったと捉えましょう。元に戻るには自分たちの努力ではどうすることも出来ません。何故ならスポンサーが金銭的に回復しないと下には回ってこないからです。

たとえスポンサーが回復したとしても内部留保に回す可能性が高いです。今までのような制作費が出る可能性は低いと思っていたほうが良いです。ではどうしたら良いか?

自分で企画を考えましょう!クライアントに頼らず自立しましょう。

それには「どんな場面で音楽が必要とされているのか?」をもう一度考えましょう。とことんユーザーの心境になってみましょう。

もともとは自分もユーザーだったはずです。時間はたっぷりあります。そして、自分から企画して仲間を集め実行できる人が「この先生きのこる人」です。

今までの当たり前は戻ってこない!

今までの当たり前は戻ってきません!的なことを言われていると思いますが、ほんとこれです。いかに自分事として捉えて今を乗り切ることが肝心です。

今までの常識にとらわれていたらピンチとしか思えないでしょう。本当に変わろうとすれば、実はチャンスだらけです。僕は今本当に「チャンスが来た!」と思っています。実際に動き始めています。

いつまでも未練がましく今までの常識に囚われていないで工夫をはじめましょう!この先生きこるために。

それでは!

À bientôt.

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