パリに居る時友人から色んな料理を教わりました。おうち時間が増えたことで料理を作ることが増え、教えてもらった味を再現しようと曲作りと同じくらいの情熱で料理をしています。
パリに行く前は簡単なものしか作らなかったのですが、突き詰めてみると曲作りと全く変わらない事がわかり更にハマってきた感じです。
お料理ブログではありませんが、食とアートはものすごく密接な関係にあることを体験したので、少しずつですがその関係性についても今後書いて行けたらと思っています。
ローストビーフを作ってみた
フランス人は主に赤身肉を好みます。霜降りの肉を見かけることはほぼありません。焼き肉で使うような薄切り肉もあまり売っていませんが、赤身肉のブロックは手頃な値段で手に入れることができます。
そんな赤身肉を使ってローストビーフを作るのですが、日本では手に入れるのが一苦労。もちろん売っているのですが種類は少ないです。
とはいえここは日本なので、手に入る食材でフランスで食べた味に近づけよう!というコンセプトのもと料理をしている感じです。
一般的にローストビーフは紐で縛った方が良いとされていますが、僕が作るローストビーフは超シンプル。紐やらオーブンはいりません。フライパンだけで作ります。
材料
- 赤身肉…400gくらい
- 塩…小さじ1くらい
- 黒胡椒…小さじ2くらい
- ハーブ…乾燥ローズマリー
- オイル…適量
付け合せ
- 人参
- しめじ
- いんげん
- コストコマッシュポテト
- 塩コショウ
付け合せはなくてもOK。あくまでもローストビーフが主役ですが、付け合せがあるとちょっと豪華な感じになります。パンがなくても食べごたえがあり意外とヘルシーなんです。
作り方
1,下味をつける
赤身肉に塩コショウをします。コショウは大粒が美味しいです。たっぷりたっぷりかけます。その上からハーブをたっぷりかけます。今回はレモンタイムが育ってきたので入れていみました。
2,寝かせる
ラップをしたら冷蔵庫で一晩くらい寝かせます。6時間位でも大丈夫ですが、やはり一晩くらい置いたほうが美味しいです。
3,焼き目をつける
たっぷりのオイルを引き、強火で表面を焼いていきます。鉄のフライパンがオススメです。僕は柳宗理の鉄製フライパンを使っています。結構油が飛ぶので気をつけてください。ファンシーな花がらは100円ショップで買ったグリルガードです(笑)
4,蓋をして焼く
焼き目が付いたら弱めの中火にして野菜を投入します。野菜の上に肉を置くといい感じで蒸されます。下の画像の状態からオイルを肉の上にまんべんなく垂らして蓋をします。
焼き加減は温度計を使ってチェックします。ローストビーフの場合は68度〜くらいで火が通った状態です。(各自調節してください)
5,盛り付ける
薄め(3〜4mmくらい)に切って盛り付けます。盛り付けは勉強中です。付け合せもお皿に盛り付け、フライパンに残った肉汁をかけたら出来上がりです!
盛り付けの色味が地味ですが味は美味しかったです。ちょっと火を通しすぎましたね。
余ったローストビーフは冷蔵庫で保管して、次の日にサンドイッチにして食べるのが定番のパターンです。
音楽との共通点
肉のセレクトが良ければ美味しいローストビーフが出来上がります。それは「良いメロディ」を扱うのと似ていますし、メロディが良ければ上モノを頑張らなくてもいい作品に仕上がります。
下味や付け合せ野菜のセレクトはアレンジ作業と通じます。余計なものを入れれば味をスポイルしますし、少なすぎれば物足りないと感じます。入れ方のバランスを求められる作業というところが共通していると思います。
盛り付けはミックスダウンですね。いくらいい素材を使ったとしても盛り付け次第で台無しになってしまいます。盛り付けが一番難しいと感じるように、今ミックスダウンが一番難しいと感じています。
料理が上達するには「見て、食べて、体験して、作る」というサイクルがとても大切なのではないかと思います。レストランに行き、目で見て味わい体全体で味わい、それを思い出しながら作る。
音楽も全く同じで、上達したいのなら「見て、聴いて、体験して、作る」というサイクルを回すことが上達への近道だと思います。
共通点が見えてきてからさらに料理が楽しくなり、音楽に対する姿勢も変わってきたと感じています。
それでは!
À bientôt.