実に見ごたえのあるランウェイです。空間とファッションと音楽が一体になって没入感がハンパないです。見事としか言いようのないランウェイを早速検証してみましょう!
まずは動画を見てみよう
2020年3月1日にライブ配信されたバレンシアガのランウェイです。23分と長尺ですが、最後まで飽きること無く見ることが出来ます!
空間の検証
- 時代軸は、素材が原始的、処理が科学的
- 世界観は、素材が現実的、処理が科学的
- 地域性は、西洋・東洋どちらにも属していない
この空間づくりは興味深いですね。素材が原始的でそれを科学的に処理しています。例えば、天井の映像はすべて自然界の映像と、自然界に実際に存在する素材です。それを早回しやモザイク処理、海が天井に映し出されるなど、科学的かつ幻想的(非現実的)な処理がされています。いわば現実的な素材を非現実的に見せている空間といえます。
ファッションの検証
- 時代軸は科学的。
- 世界観は幻想的がベースにあり、服によっては現実的なものもある。
- 地域性は西洋よりの無属性。
素材に使われているものが科学的なものが多いですね。デザインは普段遣い出来そうなものの割合が多く、現実的と言えるでしょう。
地域性は、西洋ともいい難い属性が難しい位置にあります、東洋的ではないことははっきりわかりますが、では西洋かというと、言い切れるものでもありません。となると中間に近い西洋という位置になりますね。
音楽の検証
- 時代軸は科学的と時折宗教的要素が入ってくる。
- 世界観は幻想的要素がベースで現実的になったり幻想的になったりと変化に富んでいる。
- 地域性は西洋。
二人のアーティストによる楽曲がバリエーションを生み出しています。公式によるプレイリストです。
- BFRND – Genesis
- Peter Gregson – 5.1 Prelude
- Peter Gregson – 5.3 Courante
- BFRND – H2O
- BFRND – 160BPM
- BFRND – New World
BFRNDはエレクトリック、Peter Gregsonはチェリスト。23分という長尺にも関わらず全く飽きさせません。どちらも処理は科学的ですが、要所要所に宗教的要素が入ってきます。全体の印象としては科学的です。
まとめ
ファションも音楽も素晴らしいですが、今回の検証で特に興味深かったのは空間ですね。
素材とその処理が真反対(原始的⇔科学的、幻想的⇔現実的)にあることによって、なんともいえない不思議な空間を作り出しています。属性がよくわからないのは、西洋でも東洋共に共通する素材が使われているからだと思います。
それを逆さまに移したり、ステージ全体に敷き詰めたり、科学的に処理することによって不思議な空間が作り出されています。
まず「異空間」感で引き込まれ、幻想的なファッションと音楽でスタートするこのショーは、観客はたちまち没入することでしょう。ここまでやりきっていると「ショーを見る」ではなく「アトラクションを体験する」というニュアンスに近くなるでしょうね。その分忘れられない体験となり、ブランドに対する愛着心や尊敬がより強くなる気がしました。
とても素敵なランウェイでした。それでは!
À bientôt.