コロナウィルスの影響で無観客状態でのコンサートやファッションショーが行われていますが、早いこと何とかなるといいですね、、、
こんな時こそエンターテイメントで心を元気にしましょう。今日はChanelのライウェイを独自の視点で解析してみようと思います。
分析をするにあたっての軸を作る
ファッションや音楽の専門用語はなるべく使わずに分類してみようと思います。今回は3つの軸「時代感」と「女性的・男性的」「幻想的・現実的」という軸で見てみましょう。
時代感
- 科学的
- 宗教的
- 呪術的
- 原始的
時代の流れを大きく4つに分けて解析します。詳しくは動画を見てから解説したいと思います。その解説でなんとなく理解できると思います。
女性的か、男性的か
服を見た時、音楽を聞いた時に女性的に感じるか、男性的に感じるかという視点で分析してみたいと思います。あくまでも印象なので、人によって少し違う見え方をすることもあります。
幻想的か、現実的か
少しファッションよりに言いかえると「非現実的ファッションか現実的なファッション」とも言えるでしょう。日常使い出来るかどうか、みたいなニュアンスでしょうか。
音楽に関しては、印象として幻想的・神秘的なのか、現実的なのかという判断です。
それでは動画を見てみましょう
少し前のランウェイですが、ちょっと音楽が気になったというか「変わったなあ」という印象を持ったランウェイだったので今回はこれを題材にしてみます。では見てみましょう。15分ほどの動画です。
服の時代感
まずは、服の質感を以下の4つ時代の流れを大まかに分けたものです。
1は、近代的・科学的で、テクノロージーの力によって発展した時代の要素です。人の手では掛けない直線的なパターンや光り物の素材などが含まれます。
2は、神や仏の教えに基づいた思想・行動の時代です。国家や貴族、王朝などが力を持つ時代の要素です。きらびやかな装飾や豪華さなどが含まれます。
3は、全ての植物・物には精霊が宿ると考えられていた時代の要素です。4よりも少しだけ手の混んだ柄などが含まれてきます。手書きの幾何学模様などがこれにあたります。
4は、太古の時代の要素を含むものです。素材そのままだったり毛皮、木、石など無加工素材などが位置します。
この分類でみてみると、ランウェイの服は1の要素がほとんどですね。ブランドのテーマも1の部類に入ります。
服の女性的要素・男性的要素
女性的か男性的かという視点で見てみましょう。CHANELはもともと背景に「女性解放・社会進出」というテーマがあります。これを女性的と見るか男性的と見るかですが、女性解放・社会進出=「自立」という働きは「男性的」な働きです。女性の中にある「自律性」に訴えかけるブランドの方向性がデザインに現れています。オフィスワーカー風のデザインがベースになっている服が多数ありますね。男性に依存しない強さをデザインで表現しています。ということで男性的要素が強いと言えます。とはいえスカートやラインなどは女性的なので
女性的要素30%男性的要素70%
といったところでしょうか。
服の幻想的要素・現実的要素
これは見ての通り現実的要素が強いですね。女性の社会進出というテーマだからこそだと思います。
では、音楽も同じ軸で見てみよう。まずは時代感から。
音楽の時代感
- 科学的
- 宗教的
- 呪術的
- 原始的
1の時代は、シンセサイザーやエレクトリックな楽器などが使われています。
2は、バロックや楽団など、大人数での演奏形態です。ピアノやバイオリンなどはこの時代に属します。東洋でも大人数で演奏する生楽器、祭りの音楽などはこの時代に属します。
3は、シャーマン的な要素の音楽です。時代背景的に、生贄を捧げる時に使われていた楽器などがこれに当てはまります。笛や太鼓などは断末魔の叫びをかき消すために演奏されていたとも言われています。フレーズとしては繰り返しのフレーズなどはここに当てはまります。
4は、伝達手段としての楽器の使われ方をしていた時代です。太鼓と笛が原始時代からあったとされていて、狩りなどで獲物を捕った合図としての使われ方や、信号としての使われ方が多かったと言われています。今で言う携帯電話みたいなものです。
この軸で見てみると行くと音楽は1の要素だけですね。
音楽の女性的要素・男性的要素
女性ボーカルが多用されているので女性的な印象が強いですが、ベースやドラム、ギターなどはロックバント的な男性的要素を少し醸し出しています。バランス的には
女性的要素65%男性的要素35%
音楽の幻想的要素・現実的要素
これも服と一緒で現実的要素が強いですね。現実的要素を言葉にするのは難しいですが、幻想的の反対だと思うと理解できると思います。
他のブランドで比較すると理解できる要素だと思います。
まとめ
- 時代的要素は、服も音楽も近代的・科学的時代背景に位置する
- 服は女性的要素30%男性的要素70%に位置する
- 音楽は女性的要素65%男性的要素35%位置する
- 服も音楽も現実的要素が強い
と言えそうです。違うブランドを同じ軸で分析すると、その違いがよく分かると思います。
次はドリス・ヴァン・ノッテンあたりを同じ軸で見てみようかと思います。
それでは!
À bientôt.(またね)