アニメ「頭文字(イニシャル)D」の人気について考えてみる

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未だに毎日サントラが視聴されている

僕は昔、しげの秀一さん原作の「頭文字(イニシャル)D」というアニメの音楽を担当したことがあり、サウンドトラックも3枚ほどリリースされています。「藤原とうふ店」と書かれた車が出てくるあれ、といえば分かる方もいるのではないでしょうか。

僕のSoundCloudには頭文字Dのサントラを視聴用としてアップしてあるのですが、未だに毎日視聴されています。何なら僕のSoundCloudの再生数のほとんどが頭文字Dです。

発売されたのは2013年。もう7年も前の作品なのに、平均すると1日で70〜90再生されています。ちょっと驚きです。頭文字Dがどれだけ人気のあったアニメなのかがよくわかります。

アクセスが多い国は?

  1. アメリカ
  2. イギリス
  3. カナダ

といった感じになっています。とにかくダントツにアメリカが多いです。曲によってイギリスとカナダが入れ替わりますが、常に1位なのはアメリカです。

ではなぜアメリカが多いのか?

真っ先に思い浮かぶのは「アメリカで頭文字Dが流行ったからでしょう?」という答えだと思います。それはそうでしょう。アメリカで流行ったから、今でもファンの方がサントラを探して聴いているという流れだと思います。

では、何故アメリカで流行ったのか?

という疑問は残ります。「アメリカ人好みだったんじゃない?」とか「なんかさあ、こういうバトル物好きじゃん?」などが思い浮かびますが、答えになっていません。

僕が思うに、車文化がアニメ人気に影響しているのではないかと思いました。それを検証したく色々なデータを集めてみました。

主要国の4輪車の普及率

2017年のJAMA(一般社団法人 日本自動車工業会)のデータです。主要国の4輪車の普及率をグラフ化したものです。

出典:JAMA

4輪車にはトラックも含まれます。トラックと頭文字Dは結びつきません。このデータだけでは不十分ですね。

世界各国の乗用車の保有台数

では乗用車とトラックを分けたデータだとどうでしょう。

出典:JAMA

中国が多いですが、次にアメリカになっていますね。う〜ん、でもこれでは答えとは言い切れない感じがあります。

乗用車の普及率がアニメの人気に関係するなら、ロシアやドイツも上位に上がってきても良いはずです。ロシアからのSoundCloudへのアクセス順位は、平均すると10位近辺に位置してはいますが、アメリカの1/30程度です。なので確信に触れた感じがしませんね。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTの影響?

頭文字DのDはドリフトのDです。単純にドリフト文化との関連でアニメがヒットしたのかもしれないですね。カーミーのサイトにこんな記事がありました。

そもそもレース競技で活用されていたテクニック、ドリフト。

エンジンの回転数を下げずに曲がる方法としてドライバーが使う技術です。四輪車だけでなく、二輪車でもドリフトはよく見られます。

ドリフトが競技場を飛びだして世間一般に流行したのは漫画「頭文字D」と、長野県のヘアピンコーナーで腕を鳴らした通称ドリキンこと土屋圭市さんの影響でした。

これらによって多くのドライバーがドリフトに魅了されました。ドリフトのしやすいFR車が好まれ、箱根を始めとして多くの峠道でタイヤを鳴らしながらドリフトする車が見られるようになります。

とあります。元々は日本で流行ったものみたいですね。それが世界へと広まるきっかけがあったそうなんです。

そんなドリフトですが、もはや日本だけの文化ではありません。

海を越え、海外でも流行しています。そのきっかけが映画「ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT」です。人気のワイルド・スピードシリーズの3作目であるこちらの作品ではシリーズ初の東京での撮影になっています。

作品としては、日本文化や風俗、生活習慣などが間違って伝えられていること、ストーリーが詰め込まれすぎていることから評価はあまり高くなかったようですが、世界で上映されたことで多くの人々がドリフトに魅了されました。

なるほど、アメリカの映画ワイルド・スピードの影響でドリフト人気に火が付き、頭文字Dもアメリカで人気になったということかもしれませんね。

そして、イギリスやカナダもドリフトが流行っているそうです。どうやら実世界でのドリフト人気からの頭文字D、からの僕のSoundCloudという流れが起こっているようです。納得です。ちなみに

今、ロシアでドリフトが熱い!

ドリフトに魅了された国の1つがロシアです。

TOKYO DRIFTが上映された2006年から極東のドリフト好きが集まるようになり、最初は小さなコミュニティだったものが現在ではロシア全土に広がって大会が行われています。

とも書かれています。なるほど、チラホラロシアからのアクセスがあるのはロシアでのドリフト熱の影響なのかもしれませんね。

出典:カーミー

SoundCloud再生回数順プレイリスト

SoundCloudにある頭文字Dのトラックを、再生回数の多い順にプレイリストにしてみました。ぜひ聴いてみてください!

  1. A GOD OF DEATH : GT-R II
  2. TAKUMI’S THEME I
  3. TAKUMI’S THEME II
  4. PROJECT.D II
  5. A GOD OF DEATH : GT-R I
  6. PROJECT.D III
  7. PROJECT.D I
  8. KANAGAWA ALLIANCE TEAM II
  9. KANAGAWA ALLIANCE TEAM I
  10. KAORI’S THEME

それでは!

À bientôt.

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