[ランウェイ]Louis Vuitton Fall/Winter 2020-2021

最近の記事はランウェイが中心となっていますが、知れば知るほど面白いランウェイとその音楽。
空間と服に対してどんな音楽を乗せるのかを学ぶには、やはりハイブランドだと思っています。一流のブランドには一流のものが使われる、学ぶなら一流から学ばないと意味がないと思うからです。今回検証するのはLouis Vuittonのランウェイ。

ルーヴル美術館の中庭に設けられた会場の幕が上がると、そこにいたのは「観客」役の俳優たち総勢200人。彼ら・彼女らが着ていたのは15世紀から1950年代にかけての多彩な装束だ。この衣装を手がけたのは、スタンリー・キューブリック監督の映画『バリー・リンドン』や『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』を担当した大御所ミレーナ・カノネロ。ジェスキエールによると、ショーの背景として「時代を越えたジャンルの交錯」を表現したかったそうだ。ようこそ、ジェスキエール劇場へ! このコレクションが物語るのは、絶えず繰り返されて息づく「スタイルの衝突」だとジェスキエールは言った。だから「混ぜ合わせ、自由に結びつけることで可能な服作りのすべて」を試みた。それぞれの時代に固有なスカートのシルエットも、変幻自在に進化させた。伝えたかったのは「装うことの楽しみ、決まりごとや制約にしばられない装いの可能性」だ。「すでにあるものを好きなようにミックスすれば、そこから新しいものが生まれる」とジェスキエールは考える。 

出典:Vogue Japan
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それでは動画を見てみよう

この観客役の俳優たちは、よく見るとコーラス隊のようですね。指揮者に合わせて歌っている様子が見て取れます。14分ほどの動画です。

空間の検証

  • 時間軸は宗教的。
  • 世界観はやや幻想的寄りですね。
  • 地域性は西洋です。

なんと言っても壁になっている200人に圧倒されます。衣装で宗教的要素が醸し出されていますね。

ファッションの検証

  • 時代軸は科学的ベースの宗教的要素がアクセントに入る。
  • 世界観はやや幻想的。
  • 地域性は西洋です。

ファッションはほぼ科学的要素です。時折フリルスカートが登場します。ちなみにフリルは、15〜16世紀にかけて上流階級で流行したものだそうです。

音楽の検証

  • 時代軸は宗教的。
  • 世界観はやや幻想的。
  • 地域性は西洋です。

動画ではオーケストラの存在がわかりませんが、生なのはコーラスだけでしょうか?200人のコーラスは、現場で直接聴いてみたかったですね。

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まとめ

服の素材に科学的要素が入っていますが、フリルがあしらわれていたり少し宗教的要素が入っている服もあります。それ以外は空間・ファッション・音楽共に方向性が統一されています。表で見てもとても整った配置になっています。昨日のバレンシアガとは全然違った配置です。

こうやって表にしてみると違いが一目瞭然ですね。言葉にしなくても違いがわかるのがこの検証方法のポイントです。専門用語を使わなくても共有できるのが特徴です。

しかし、ルーブルの中庭をこんな風に作ってしまうなんて流石ですね。

それでは!

À bientôt.

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