イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリが、復活祭にあたる4月12日(日)イタリア・ミラノにあるミラノ大聖堂で無観客のパフォーマンスを行い、その模様がYoutubeにて配信されました。
このパフォーマンスは、ミラノ市と大聖堂によるもので、首席司祭ヴェジェランダ・ファッブリカ・デル・ドゥオーモの尽力によって実現の運びとなりました。
演奏曲目
1. 天使のパン(フランク)
2. アヴェ・マリア(J.S.バッハ/グノー)
3. 聖なるマリアよ(マスカーニ/メルクリオ編)
4. 主なる神~《小ミサ・ソレムニス》より(ロッシーニ)
5. アメイジング・グレイス(伝承曲)
それでは動画を見てみよう
アンドレア・ボチェッリ コメント
この未曾有の体験は、私にとって深い意味のあるものでした。この思いを私は胸に抱き続けることになるでしょう。今年の聖なる復活祭が、こうして人類緊急の事態に見舞われたことは大きな痛みです。が、それゆえにその意味はより大きく、実りをもたらすものとなり、私にとっても生涯忘れ得ぬ日となりました。同じ場所に、それぞれが一人で、そこにいる。それはまさに神を前にした人間一人一人の姿そのものです。と同時に、何百万もの人々の祈りの声を、一つの声として表現する立場に私がいられたこと、その喜びに深く感銘を受けています。愛は神から贈られるものです。それをいかに広めるか、それこそが人生の目的そのものです。またしても私は人生に生かされていることを感じています。この素晴らしい機会を可能にしてくださった、ミラノ市とドゥオーモ、そしてこの企画に、地球を抱擁することに賛同してくださった、天からの恵みによってもたらされる勇気と信頼、希望を信じる人々の信仰心に感謝します。
出典:The River
祈りは言葉や人種という境界を越え、心に深く届くということがよく分かるパフォーマンスでした。早く元の姿に戻ると良いなと心から思いました。そのためには不要不急の外出をしないということです。
À bientôt.
出典:The River