僕にとってシーケンサーの次に重要なのがクオンタイザー。数ある中からいくつかピックアップしてみました。
クオンタイザーとは?
VCV Rackのクオンタイザー。白鍵と黒鍵になっている部分をクリックすることで、入力音を選択した音程に揃える仕組み。
入力された値に近い値に揃える機能です。例えば、C#に近いけれど若干高い/低い値が入力されると、C#ぴったりに合わせるといった機能です。言葉で説明するよりも聴き比べるとわかりやすいかと思い動画にしてみました。
動画で聴き比べてみよう
VCV Rackを使い、クオンターザーの有無の違いを聴き比べてみます。
クオンタイザーが無いと無段階の音階になってしまいます。それを西洋音階の12音階の中に収めてあげるための機能を持つのがクオンタイザーです。モジュラーシステムの中にシーケンサーを組み込むならクオンタイザーも必須です。それでは具体的に候補を絞り込んでみます。
クオンタイザー候補
Intellijel Designs Scales
- 幅…8HP
- 奥行き…39mm
- 消費電力…+12V: 35 mA, -12V: 5 mA
- 価格…33,400円(税別)
クオンタイザーだけでなくシーケンサーも内蔵していたり、設定したスケール内でハーモニーをもうひとつのOUTから出力したりと、小さいながらも高機能なクオンタイザー。TIP TOP Audio QuantiZerに比べて消費電力の低さや、幅が小さいことなど省スペース/省電力というのも魅力的です。
intellijelのWebにあるマニュアルを確認したところ、35種類のスケールもプリセットされているようです。これはポイント高いです。
TIPTOP Audio QuantiZer
- 幅…10HP
- 奥行き…43mm
- 消費電力…+12V: 60 mA, -12V: 5 mA
- 価格…38,800 円(税別)
ルックスが気に入ったクオンタイザー。トランスポーズもついているので転調にも対応。ユーザースケールを24種類登録することが出来ます。スケールはメジャーとマイナーのみなのかな?他のスケールにも対応していたら完璧です。
Polyend Preset
- 幅…22HP
- 奥行き…24mm
- 消費電流…+12V : 170mA ,-12V : 18mA
- 価格…44,800 円(税別)
ちょっと番外編的な感じのポーランドのメーカーPolyendのPreset。シーケンサー+クオンタイザーです。両方の機能がひとつになることのメリットは「省スペース化」です。デメリットは「直感的ではない」ところですね。
理想のシステムとは
Intellijel Designs Scalesが求めているものに近い感じがしますが、TIPTOP Audio QuantiZerのトランスポーズ機能も使いやすそう。
僕が考えているシーケンス+クオンタイザーの構成は、
「12ステップ→20ステップのシーケンスに対して2つのコード」
例えば、Cmを12ステップ→Fmを20ステップというシーケンスパターンを組むためのシステムを構築しようと思っています。譜面にすると以下のようになります。
6フレーズ1パターンを繰り返しながらコードが変化するとそれに追従するフレーズ、4拍目で次のコードに切り替わるパターンはdeadmau5特有のパターンで、これがお気に入りのシーケンスフレーズです。最低でも2つのコード進行に、欲を言えば4つのコード進行に追従することが必要になってきます。なので、クオンタイザーは4つ、それをSwitcherで切り替えるというシステムが最低条件です。
まず初めは、Intellijel Designs Scales2台、TIPTOP Audio QuantiZer2台の計4台という構成も良いのかもしれません。
次はSwitcherを物色してみようと思います。
À bientôt.