Serato Studioサブスク始めました

Seratoから発売されているビートメイキングソフトSerato Studioのサブスクリプションを始めました。

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Serato Studioとは?

Serato Studioは、DJ用のソフトウェア「Serato DJ」やタイムストレッチ・ピッチシフトプラグイン「Pitch’n Time」を開発したSeratoから発売されたビートメイキングツールです。

Seratoは、元々はPitch’n Timeの開発・リリースから始まったオーストラリアの会社です。Protoolsでピッチやテンポを変える時はほぼ全てと言っていいほどPitch’n Timeが使われます。とにかく元音からの変化が少なく自然なタイムストレッチ・ピッチシフトができるプラグインで、業界標準と言ってもいいくらいです。

そんなPitch’n Timeの技術がふんだんに使われているSerato製品は音が良いです。僕はSerato製品では「Serato Sample」というサンプラーを使っていましたが、Ableton Liveよりもタイムストレッチが自然な時があるので、Liveのストレッチを使わずSerato Sampleを起ち上げる事も多々あります。

Serato StudioにはもちろんSerato Sampleの技術も使われています。Serato Studioはベータ版のアナウンス時から使っていますが、音が良いのとリズムトラックを構築するまでの時間が格段に上がることが気に入っていました。

Serato Studioでできること

Serato Studioは決して万能なソフトではありません。むしろかなり偏っているかもしれません。ビートメイキングに特化したソフトなのでオーディオのレコーディングは出来ません。サンプルをインポートして曲を作り上げていくスタイルです。

どちらかというとDJの人がトラックメイキングをするにはぴったりのソフトです。サンプルベースで曲を構築するスタイルに向いているかもしれません。鍵盤を使ってガンガン打ち込んでいくスタイルではありません。

詳しくは代理店のDirigentのチュートリアルがわかりやすいです。

Serato Studioの購入方法

Serato Studioには二通りの購入方法があります。

まず1つ目はサブスクリプション方式。9.99ドル/月ですべての機能を使えるようになります。これにはバージョンアップも含まれていて、払い続けていれば常に最新バージョンのSerato Studioを使うことが出来ます。逆に自分には合わないと思ったらキャンセルすることが出来ます。

もうひとつは「買い切り」方式。これはバージョン1のSerato Studioを買う方式です。バージョンアップの際はアップグレード価格を払いバージョンアップする方式です。バージョンアップの必要がなければそのまま使い続けることが出来ます。

ちなみに現時点のバージョンは1.4.6です。購入ボタンの下あたりにあるリンクに詳細がありますが、「SeratoDJと同じようにバージョンアップは暫く先です」という文言があります。

月9.99ドルを払い続けた時、19回目の支払いまではサブスクの方が安いということになります。20回目に199ドルを上回るので、1年8ヶ月以内にアップデートがあればサブスクのほうがお得ということになります。

ということで、2022年の2月までにはバージョン2になるだろうと考えサブスクリプションにしました。しかも、今なら最初の月が1ドルです!

AUプラグインのオートメーションにも対応

僕の作曲スタイルはオートメーションを多用するので、そこさえクリアできていればどんなDAWでも曲を作ることが出来ます。

β版のときはAUプラグインのオートメーションはできなかった気がしたのですが、気がつけばできるようになっていました。それが確認できたのでサブスクに踏み切ったというわけです。

手書きもできますしノブを触ってRecすれば記録されます。それを後からエディットすることもできます。

オートメーションのカーブが32分音符グリッドが最小なので割り切りが必要ですが、聴いた感じでは特に問題ありませんでした。

Filter Cutoffのオートメーションカーブ

改善点もいくつかあります

  1. ソングビューではオートメーションを記録することができない
  2. スタンダードミディファイルのインポートができない
  3. プラグインの順番を変えることができない(スロットを移動できない)

他にもできないことが沢山ありますが、上の3つは機能追加してほしいところです。

ソングビューはパターンを組み合わせて曲にする、いわゆる「ソングモード」です。MPCやNI Maschineなども同じ方式ですが、このモードではオートメーションを書き込みができません。

SMFのインポートはドラム系のプラグインではパターンもプリセットの一部という考えがあり、トラック上にドラッグすることで1から打ち込まなくても本格的なドラムパターンを構築することができるようになっているものが少なくありません。「リズムトラックはSerato Studioを使ってください」という考えだと思いますが、せめてSMFだけはインポートしたいです。

プラグインの順番を変えられないので、指す順番を考えないと後々面倒なことになります。一般的なDAWでは当たり前の機能なので是非ともつけてほしいですね。

できないことも沢山あるが割り切ることで新たな世界が見えてくる

MPCもそうですが、できることが限られているので工夫が生まれたり作ることに集中できるメリットがあります。

細かい機能がないので、DAWを触った経験のない人でもとっつきやすいと思います。ガレージバンドよりも簡単で早くトラックを作り上げることができると思います。音楽理論なんて全く必要ありません。

「調」の概念がなくてもメタデータ入りのサンプルをSerato Studioに放り込めば合わせてくれます(Abletonでは自分でパラメータを弄って合わせる必要があります)

曲を作ることへのハードルが更に下がったと感じるソフトです。これは本当に良い流れだと思います。プロとアマチュアの壁は更に無くなっていくのではないかと思います。

とにかく楽しいソフトです。コーライティングプロジェクトで早速使ってみようと思います!

それでは!

À bientôt.

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