OS標準搭載の画面収録機能
macOS Catalinaで画面を動画として収録する場合、画面収録というOSに搭載されている機能を使います。何も追加しなくても画面を動画としてキャプチャすることができます。
画面収録は「コマンド+シフト+5」で録画用の操作パネルが起動します。また「コマンド+シフト+3」は画面全部を画像としてキャプチャ、「コマンド+シフト+4」だと選択部分を画像としてキャプチャすることができます。
しかし、音声を同時に収録するとなると一手間が必要になってきます。いくつかのユーティリティのインストールとルーティングが必要となります。
インストールとルーティング
まず必要なユーティリティをインストールします。SoundflowerとLadiocastをダウンロード、インストールしておきましょう。
Soundflower
Soundflowerは仮想オーディオドライバです。インストールすると下図のようにシステム環境設定のサウンドにSoundflower (2ch)とSoundflower (64ch)という仮想ドライバが現れます。ここでは内蔵スピーカーを選択しておきます。
次に、DAWの出力をSoundflower (64ch)にアサインします。DAWの設定画面でAudio Output DeviceからSoundflower (64ch)を選択します。
Ladiocast
Ladiocastはネット配信用ソフトウェアで、これを仮想ミキサーとして使用します。
下図のようにルーティングをします。
DAWのアウトプットがSoundflower(64ch)を経由してLadicastの入力1に入力されます。
出力メイン・出力 Aux1のボタンを選択すると出力メインと出力 Aux1に音声がルーティングされます。
スピーカーへは内蔵出力を選択し、画面収録へはSoundflower(2ch)を選択することでDAWの音声を受け渡せるようになります。
画面収録の設定
動画をキャプチャする時に、保存先やタイマー、マイク(入力ソース)やオプションを設定します。ここではSoundflower(2ch)を選択します。あとは収録するだけです。
「コマンド+シフト+5」で操作パネルが立ち上がるので「オプション」をクリックして設定します。
ナレーションも同時に録音する場合
ナレーションも同時に収録する場合は、Ladiocastの入力2にマイクをアサインします。そして出力したい先を選択するだけです。下図の場合、内蔵マイクを出力 Aux1にアサインしています。自分の声を聴きながら収録する場合はメインを選択することで自分の声をモニタリングすることができます。
入力レベルを調整したい場合はインジケータ下にある横型のフェーダーで調整します。自分の声をミュートしたい場合は送り先のボタンの選択を解除します。
画面収録とDAWの同時使用はCPUを消費する
今まで何度かDAWの操作を画面収録しましたが、音飛びが発生するほどCPUを消費することが度々ありました。その都度必要のないトラックをフリーズして凌ぎましたが、本格的にやるならばデスクトップマシンなどのCPUに余裕のあるマシンを用意するほうがストレスがないかもしれません。
フリージをする時間や撮り直す時間を考えると、早いマシンにしたほうが結果コスパが良いのかもしれません。僕はそこまで本数を撮らないので今のままで十分ですが、本数を増やすことになった時にはマシンを用意すると思います。それくらい処理にリソースを使う作業です。
あくまでもDAWと併用する場合の話で、ゲーム画面の収録などではそこまでシビアになる必要がないのかもしれません。EDMのトラックはほとんどがソフトウェアシンセなので仕方ないのかもしれません。
OS標準の機能プラスαで画面の動画収録をする方法を紹介しました。もしかしたら何かユーティリティを使うことでもっと楽にできるのかもしれません。
色々試してみるのも良いかもしれませんね。
それでは!
À bientôt.