今年こそは盆踊りに行こうと思っていたのですが、新型コロナの影響で各地の盆踊りのほとんどが中止となっています。
スポンサーリンク
夜通し行われる新野の盆踊り
今年行ってみたかったのが長野県下伊那郡阿南町の新野地区で毎年行われる「新野の盆踊り」です。
8月14日から16日の夜9時から翌朝6時まで夜通し行われていて、最終日17日朝は、「能登」という踊りで「踊り神送り」の式が行われる盆踊りです。
クラブカルチャーと盆踊りの共通性
それは踊りを通して「非日常」を体験することだと思います。昼の労働 vs 夜の踊り、労働の苦痛 vs 踊りの快楽と、昼と夜では真反対の感覚を踊りを通して体験します。
その結果、言葉では何とも言い表せない気持ちになります。それが「非日常体験」です。
それには昼間の労働が無いと成立しません。労働の苦痛があるから踊りの快楽が増します。この何とも言えない組み合わせを盆踊りを通して体験してみたかったのです。
そして、クラブカルチャーと日本の伝統の共通点を「体感」してみようと思っていただけに残念でなりません。
快楽を生み出す仕組みの検証
「非日常=快楽」を生み出す仕組みというものがあります。この仕組は「非日常を生み出す文化装置」という本の中で小川博司さんが書いた「音楽は非日常を作り出すか」という内容に書かれています。
そこで取り上げられているのが「新野の盆踊り」だったのです。新野の盆踊りがどうやって非日常を作り出すのかをわかりやすく解説してくれています。簡単にまとめると
- 音頭取りと踊り子の掛け合い=声の共同性
- 歌・踊り・歌詞が多様=多様性
- 日常と非日常の間を境界づける「踊り紙送り」=境界づけ
という3つの仕組みによって「非日常」が作り出されるそうなのです。それを体験してみたかったのです。この本に出会ったのが去年の9月で「来年行ってみよう!」と心に決めていたのです。残念。
来年こそは行けたら良いな。それでは!
À bientôt.
スポンサーリンク