音作りの基準を作ってくれた環境への感謝の気持ち

最近作業中にふと感謝の気持ちが芽生えることがありました。「あの時の環境があったからこんな事ができるようになったんだ!」という実感が湧き上がった時に感じた感謝の気持なのですが、自分の中で整理するためにも書いてみようかなと思います。

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ラフミックスを作っている時のこと

先日曲作りしている時のことでした。スケッチを作ってクライアントさんに確認してもらうためにラフミックスをしていました。スケッチとはいえ製品になった時をイメージしてもらえるようにラフミックスを施して提出します。

その時によく使うプラグインが「SSL 4000 G」のチャンネルストリップです。WAVESのSSL 4000 Gも持っていますが、今はPlugin Allianceのbx_console SSL 4000 Gを使うことが増えました。

他にも4000 EやNeve、Focusriteのチャンネルストリップも使いますが「4000 G」の音が一番使いやすいと感じます。

それは僕がこの業界に入るきっかけとなったスタジオトーンマイスターに置いてあるコンソールが4056 G+だったことと大きな関係があります。

僕の音作りの基礎となった5年間

トーンマイスターにはエンジニアも所属していて、僕の師匠の作品や他の作家の作品をミックスして納品する業務を行っていました。

僕は作曲家見習いとして所属していました。その僕の曲を一流のプロがSSLを使ってミックスをしてくれるのです。当然耳も肥えていきます。音色についてのフィードバックも厳しくOKが出るまで何度も何度も作り直しました。とにかく音作りに関する色々なことを1から教わりました。

5年ほど在籍しましたが、プロのエンジニアが作る音が「僕の音」となりました。その時のエンジニアさんたちの音が僕の基準となりました。

僕の基準はトーンマイスターの環境によって作ってもらえたことを先日のラフミックス作業の時に思い出し、感謝の気持がふとわいてきたというわけでした。

そんな環境の中で駆け出し期間を過ごせたことが自分にとってはとても貴重な財産となっています。その環境のおかげで今のクオリティを出せることが出来ます。たとえラフミックスだとしても「あの時の音」が僕の基準になっています。

あの時の音を作れるわけではないですが、良い音を目指そうとする意識は目に見えないけれどもエネルギーとして伝わると思います。実際クライアントさんからも「完成度高いですね!」と言っていただきました。

自分の中の基準が高ければ高いほどクオリティも上がるのではないかと思います。その基準は環境によって作られます。僕にはクオリティの高い環境があったのです。そのことに感謝の気持がこみ上げて来たというわけでした。

本当にありがたいことです。

それでは!

À bientôt.

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