日本人に好まれるメロディを検証してみる その2 〜Official髭男dismが多用するスケールは?

米津玄師に続き今回はOfficial髭男dismことヒゲダンを検証してみます。

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良う使う音をグラフ化してみる

どの音をよく使っているのかをグラフにしてみたいと思います。メロディ譜をもとに音符を数えました。またもや日本野鳥の会のごとくカウンターを使って1音1音数えました。結構地味な作業ですが、グラフになった時が快感です。

グラフの横軸は「音階」です。度数で表しています。左から
1度・短2度・長2度・短3度・長3度〜〜〜長7度
となっています。

グラフ化のメリットはひと目見れば度の音を多用しているかがわかることです。感覚ではなく、数字を使いロジカルに検証していきましょう。

Pretender

キーはAフラット。1度(トニック)をよく使いますね。次いで長2度・長3度・5度、そして長6度です。4度と長7度はほんの少しだけ使われていますが、これを見るとメジャーペンタトニックスケールですね。

I Love

キーはAです。1度・5度がよく使われています。他は満遍なく使われていると言っても良いでしょう。この曲はイオニアン(アイオニアン)スケールですね。

宿命

この曲では1度・長3度に続き長2度・5度、4度・長6度・長7度は同じくらいの割合ですね。この曲もイオニアン(アイオニアン)スケールですね。

パラボラ

1度が多く長3度・5度・6度が同じくらい、長2度・4度・長7度が続きます。偏っていはいますがこの曲もイオニアン(アイオニアン)スケールですね。この曲の特徴は、他の3曲と違い全部の音程を使っていることです。

4曲の平均はこんな感じ

1度がやはりダントツですね。聴いていてわかりますがグラフにしてみるとはっきりします。イオニアンスケールですが、ヨナ(4度7度)抜きのメジャーペンタトニックに近いことがわかります。親しみやすさはこのスケールによるものが多く影響していると言えます。

トニックに戻るアプローチは90年代のJ-POPなどでも多く見られたアプローチですが、同じアプローチでも古さを感じないのは何なのでしょう?
これはもう少し検証して見る価値がありそうですね。面白くなってきました!

それでは!

À bientôt.

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