LUNAならではのMixerの使用感を書いてみたいと思います。
Sendのアサイン方法
Sendのアサイン方法はDAWによって使い勝手が一番違ってくる部分です。LUNAのSendアサインはSendスロットを選択してインスペクターでバスを選ぶという方法が取られています。これは何かをLUNAで何かをアサインしたいときの共通の作法です。
ちなみに画像のSENDSスロットは拡張表示になっている状態です。
折りたたんだ状態はフェーダーでなくノブでの操作になります。
フェーダーグループの概念
これがいまいち理解できなかったのですが、ようやく理解しました。いわゆるProtoolsのグループの概念とは若干違うようです。
『グループを組む』という考え方ではなく『一時的に同じ操作をするためのグループ』という考え方です。名前も「Selection Grouping」という名前です。
- Protools=永続的グループ(解除するまでは組まれ続ける)
- LUNA=テンポラリーグループ(選択中のみ組まれる)
といった違いがあると思います。
まずはグループを組みたいグループを選択します。そしておなじみの「Command+G」でグループがEnableになります。フェーダーの周りがうっすら水色になっている状態でグループが組まれていることになります。
この状態でフェーダを上げ下げするとグループ内のフェーダーも追従します。PANやSendも同様です。
2Mixのバウンス
ショートカットは「Command+Option+B」とProtoolsと同じです。選択されている範囲を書き出します。フォーマットはWAV/AIFF(最高192kHz32bit)とAACです。
SOURCEでMAIN(Masterフェーダー)かその他を選択できます。書き出しオプションはMIDIファイルの書き出し、エフェクトバイパス、モノトラックの保持、リアルタイムバウンスです。モノトラック保持は何気に便利ですね。
ステム・トラックごとの書き出し
ステムやトラックごとの書き出しはSOURCEの「MAIN>」をクリックするとトラック・バス選択画面に行きます。書き出したいトラックやバスを選択するだけです。
メニューの「Export→All Track as Files」でもトラックの書き出しができます。その場合はトラックのみでバスは選択されません。
トラックやバスの書き出しは最近のDAWでは当たり前の機能ですが、一昔前は1トラックずつSoloにして書き出していました。他のトラックの音が混ざるとやり直し、その頃はオフラインバウンスなど無かったので実時間待たないといけませんでした。
後発だけあってLUNAはその辺をちゃんと押さえていますね。最初のバージョンには中々実装されなかった機能なのでとても助かります。
他にもAAFフォーマットの読み込み(書き出しはできない)にも対応しています。他のDAWから引き継いで作業を進めることもできます。現実的にはLUNAから他のDAWへの書き出しが多いと思います。
満を持して発表しただけあり中々良いDAWです。今回のプロジェクトは全部LUNAで進めてみようかと思いました。
それでは!
À bientôt.