Universal AudioのDAW「LUNA」にはバグフィックスやリクエストなどを簡単に送れるフィードバックフォームがあります。せっかくなのでフューチャーリクエストを送ってみました。
改善を望むポイント
LUNAを使って曲を作ってみてわかった改善ポイントをまとめてみました。
- プラグインのサイドチェイン機能の追加
- チャンネルストリップのナロー表示
- フリーズトラック
- プラグインリストでのアイコン表示、もしくはお気に入り機能
- Save as…、もしくはバージョンとして保存
の5つを送ってみました。
チャンネルストリップのナロー表示
Protoolsにある機能でチャンネルストリップの幅を狭くする機能です。Ableton Liveは任意の幅に変えることができます。トラック数が増えてくるとミキサービューでの横移動が大変になってくるので是非とも追加して欲しい機能です。
今のところ属性ごとにBusでまとめて元のトラックを非表示にすることで対応しています。
できれば非表示にはしたくないので改善してほしいです。
フリーズトラック
ApolloのDSPを使ったプラグインシステムは他のCPUベースのDAWよりもPC本体への負担が少ないのですが、ソフトシンセなどはCPUベースなのでPC本体への負担は大きくなります。そんな時にフリーズトラックが必要となってきます。
また処理を軽くするだけでなく、1つのノートを4小節伸ばすような音源(SEやシーケンスなど)を使う場合、フリーズすることでノートの途中からでも再生できるのでストレスも減ります。
プラグインリストの表示の改善
プラグインのアサインはチャンネルストリップの空きスロットをクリックすることでインスペクタにプラグインの一覧が表示されるのですが、これが文字情報だけなので見難いのです。
プラグインの名前を検索する機能はついていますが、Plugin Allianceのサブスクリプションみたいな大量のプラグインをインストールしていると名前など覚えきれないのです。
Studio Oneのようにアイコン表示になっていれば名前がわからなくても見た目で判断できます。また、Ableton LiveはCollectionと言って自分の好きなタグを付けてよく使うプラグインを整理することができます。
これに慣れているのでLUNAではストレスが掛かります。探すのにワンクッションあるので作業がほんの少しストップします。ほんの少しなのですが探す時間ほど無駄なものはないので、是非とも改善してほしいところです。
Save as…もしくはバージョン保存の追加希望
LUNAはSave Copy in機能は付いているのですがSave asがありません。もちろん同じような機能なので問題ないのですが、LUNAのセッションはパッケージ状態なので使われているオーディオファイルもパケージされた状態で保存されます。Save Copy inだとオーディオファイルもまるごと保存されてしまうのです。
少ないオーディオトラックならまだしも、96kHz32bitのセッションでトラック数が多い場合、気軽にバージョン違いを試すにも保存に時間がかかったり、ディスクスペースを圧迫することになります。ほしいのは「バージョン違いを気軽に試す機能」なのです。リテイクのたびにCopy inされるのはちょっと困ります。
多分ですが「オープンリールテープ上にレコーディングしてゆく」という概念で作られているため、テープそのものをコピーする=Save Copy inということになっていると思われるのですが、それも選択できるようになっていると良いなと思います。
映像が絡むCMやTVの音楽を作ると映像の尺の直しがたくさんあることが多く、音楽もすごいテイク数になってしまいます。完璧な保存は自分でバックアップを取っているので、より見やすい(前の状態に戻りやすい)Save asもしくはバージョン保存が追加されるととても助かります。
つたない英語でも通じるのでどんどん送信してゆこう!
英語の文章にできなくても箇条書きでも十分通じます。世界を相手に商売している企業なのであまり気にせずどんどん改善メールを送ったほうがお互いのためになると思います。そのためにわかりやすい位置にフィードバックボタンが付いているのですから。
ただし日本語では文字化けしてしまい送ることができません。これは仕方ないですね。ファイル名やトラック名も日本語未対応です。あまり問題ないのでフィードバックはしませんけど。
とても良いDAWなのでユーザーのフィードバックを反映してもらって、より使いやすいDAWになることを望んでいます。
それでは!
À bientôt.