今観ているドキュメンタリー映画「大いなる沈黙へ-グランド・シャルトルーズ修道院」に影響され、環境音に驚異を持ち始めています。
環境音といえばバイノーラルレコーディング。今回はバイノーラルレコーディング用のICレコーダーを探してみます。
ZOOM 「H1n」or「H2n」
今までバイノーラル用に使っていたレコーダーはZOOMのH1です。しかも初期モデル。最高で48kHz16Bitと、今となってはスペックが古く感じます。電源ボタンの接触もあまり良くりません。ZOOMの使い勝手が良かったこともあるので、その中から2機種にターゲットを絞りました。
H1nのメリットはサイズ
一眼レフにも取り付けられる大きさで、持ち運ぶにもコンパクトなので、街中でふと思いついた時には丁度よいサイズです。実際フランスを旅行した時には鞄に忍ばせ、旅先で何度もお世話になりました。
そのH1の後継機種となるのがH1n。96kHz24Bitにまでスペックアップしました。やはりこのサイズ感が良いですね。
H2nのメリットは4トラックレコーディング
H2nは4トラック録音ができるみたいですね。僕の使い方としては、本体のマイクとバイノーラルをそれぞれ別トラックで録音しておいて、DAWでセパレートさせるというのが良さそうだと思っています。
マイクもH1nよりも良さそうですし、サイズも大きすぎないところがストロングポイントです。気軽に持ち運べないと持ち歩かなくなるなると思うので、サイズは大事です。
360度全方位を96kHz/24bitで録音できるVRマイク、Voyage Audio「Spatial Mic」も気になる
ちょっと気になるのがVoyage AudioのSpatial Mic。持ち運びのことを考えなければとても興味があるマイクです。8基のダイヤフラムを使って収録した音をUSB-Cでパソコンに送ることができます。
8chのオーディオを1本のケーブルで送れるという設計がシンプルで良いですね。iPad Proならマルチトラックレコーダーアプリを使って8ch同時録音もできますし、意外とフィールドワークもこなせるかもしれません。
位相の問題と、値段がちょっと気になりますが、興味はあります。デモ機を借りてみようかなと思うマイクです。
ノイズ混じりの音に興味が湧いてきた
今までのレコーディングは、極力ノイズが入らないように気を使い、楽器同士もセパレートした状態でレコーディングするのが良しとされてきました。
でも、暮らしの中にはノイズが当たり前に存在しますし、むしろノイズがない空間は不自然です。むしろ少しくらいノイズやかぶりがあったほうが自然なのではないかと思うようになりました。
冒頭に紹介したドキュメンタリー映画「大いなる沈黙へ-グランド・シャルトルーズ修道院」を観たことにより、生活音などの「ノイズ」とされる音に魅力を感じるようになりました。万人におすすめできる作品ではありませんが、ナレーションも音楽もないこの映画にインスピレーションを受けました。
今までノイズとされてきた音や、楽器のかぶりを有効的に使う音楽を作ってみたいと思うようになりました。その時にバイノーラルレコーディングが活躍するなと思った次第です。
その手始めとしてICレコーダー新調しようという流れでした。自分的にちょっとワクワクしています。
それでは!
À bientôt.