デスクトップかラップトップのどちらが良いのか?という議論は今回はとりあえず横に置いておきましょう。ダンスミュージック制作で使うMacBook Proに絞って話したいと思います。
メモリやCPUも大事だけど…
実はGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)が大事なんです!厳密にいえば、GPUとCPUが別になっている独立GPUであることが大事なんです!
現行モデルだと16インチ一択です。13インチはやめておきましょう。なぜなら16インチは独立GPUで13インチはCPU内蔵GPUだからです。
ではなぜ独立型GPUが良いのでしょうか?
画面処理の負担によるオーディオドロップアウト
CPU内蔵GPUのマシンでは、画面処理に負担がかかるとCPUの処理に割り込んできます。その結果何が起こるかというと「オーディオドロップアウト」が起こります。音が途切れてしまうのです。この現象はいつ起こるかわからないのでとてもストレスです。歌などを録音している時にドロップアウトが起これば録り直しです。
そして、もしそのマシンでDJをする予定があるなら尚更です。これは僕の実体験なのですが、2016年モデルの13インチで何度かDJをしたことがあります。設定をどんなに工夫してもドロップアウトが改善されることはありませんでした。そのために買ったマシンだったのに、、、
それとは逆に、何世代か前のスペックの低い15インチではドロップアウトが起こりませんでした。これは15インチが独立GPUだったからです。
備えあればなんとやら。以上の理由から独立GPUモデルをおすすめします!
だけどやっぱりCPUも最高スペックにするべし
一般的な音楽制作にMacBook Proを使うのであればメモリとSSDの容量が必要になってきます。オーケストラ系ライブラリーは大容量だからです。ダンスミュージックに限定するとメモリやSSDよりもCPUのほうが優先度が高くなります。
EDMでよく使われているソフトウェアシンセ「Xfer Records Serum」は音作りによってはCPUパワーを必要とします。ほかにも「U-he Diva」なんかもCPUを必要とします。僕のお気に入りの「Softube Modular」はさらに重いシンセで、複雑なパッチを組んだら2台同時に立ち上げられないこともあります。
フリーズ機能を使い上手くやりくりしても良いでしょう。でもハイスペックであればフリーズの頻度が減り作業効率が上がります。
動画編集するならGPUもハイスペックに
動画編集もするならGPUもハイスペックにしたほうが良いです。独立GPUモデルならオプションでアップグレードが可能です。僕は最高スペックにしています。理由はエンコード時間が短縮できるからです。音楽に比べ動画は処理に時間がかかります。ハイスペックにすることで処理時間の短縮に繋がります。
同時にSSDの容量を上げるか外付けのドライブも用意したほうが良いでしょう。動画のファイルサイズはオーディオに比べて大きいのですぐに容量が足らなくなります。
それでも予算の都合があり優先順位をつけるのであれば、CPU>メモリ>SSDの順となります。もちろん独立GPUが前提です。
まとめ
- ドロップアウトはアカン
- 独立GPUモデルを選ぶ
- CPUは最高スペックに
- 動画編集もするならGPUをアップグレード、SSDも大容量(もしくは外付け)
- あえて優先順位をつけるならばCPU>メモリ>SSD、ただし独立GPUが前提
- 作業効率を最優先に考える
最高スペックを使うことで作業効率が上がります。お金で作業効率が買えるのならば迷わずお金を掛けるべきです!
それでは!À bientôt.