自然界に存在する音の仕組み

普段僕たちが耳にしている音には必ず発音の仕組みがあります。大きく分けると4つに分けられます。

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1.こする

物と物が擦れることによって発音される仕組みです。楽器でいうとバイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスが代表的です。これらは弓と弦が擦れることによって発音する楽器です。

自然界で言えば、セミの声(声ではなく音ですが)や落ち葉が舞う音などが「こする」発音方式に当たります。セミは羽と羽をこすり合わせることにより発音して自分がいる場所を知らせ、求愛行動のために鳴きます。

落ち葉が舞う時地面と葉っぱが擦れて「カサカサ」と言う音を発します。これも擦れるという動作によって音がなる仕組みです。

2.吹く

空気がエッジ状の部分に当たることによって発音される仕組みです。楽器でいうと笛やトランペットなどの「吹く」楽器がこれに当たります。

自然界だと「風切り音」がこれに当たります。風が木の枝というエッジにあたり「ヒュー」という音を発生させます。

これが「吹く」という発音方法です。

3.弾く(はじく)

(くっついている状態の)物と物が離れることによって発音される仕組みです。楽器で言えばギターやハープ、琴が代表的です。ピチカート奏法も弾く原理で発音されます。

自然界でいうと何でしょう?ぱっと思い浮かびませんが、実が弾ける時の音がこれに当たるのかもしれません。木が倒れる、割れる時の音もこの部類かもしれません。

ギターやハープも弦と指(ピック)がくっついている瞬間には音が鳴りませんが、離した瞬間に「ポーン」という音を発します。これが「弾く」という発音方法です。

4.叩く

物と物がぶつかり合うことによって発音される仕組みです。楽器で言えば太鼓類はすべてこれに当てはまりますし、マリンバ・鉄琴も叩く楽器です。以外にもピアノも叩く発音方式です。ハンマーと弦がぶつかることで発音されます。

シェーカーもこの部類に入ります。一見擦れる楽器に属しそうですが、シェーカーの中にある粒が殻の部分に当たることによって発音される仕組みです。若干擦れてもいますが基本は叩く仕組みです。

自然界では雨が地面などに当たる音がこれに当たります。

5.これらのどれにも属さない音

化学合成された事による発音方式がこれに当たります。楽器で言えばシンセサイザーがこれに当たります。シンセサイザーはオシレーターと呼ばれる電圧制御発振器によって音が発生します。電圧の高低によって音程が変化する仕組みです。これは上の4つには当てはまらない発音方式です。

シンセサイザーの仕組みはこちらのサイトがとてもわかり易いかもしれません。

楽器の発音方式を意識するとアレンジの幅が広がる

楽曲をアレンジをする時のほとんどは感覚的な部分で作業を進めることが多いのですが、「変化をつけたい」とか「マンネリを崩したい」などという時に、今演奏されている楽器の発音方式のバランスを見てみると良いかもしれません。

弦楽器ばかりでアプローチをしていたなら「弾く」が大半なので「擦る」楽器を入れてみたり「叩く」楽器を足してみたりすると違った視点でアレンジを捉えることができます。

4つの発音法則すべてを使っているのならば、どれにも属さないシンセサイザーを入れてみると奥行きが出るかもしれません。

普段は考えるようなことでは無いかもしれませんが、発音方式に意識を向けてみると、また違ったアプローチが生まれるかもしれません。

是非参考にしてみてください。それでは!

À bientôt.

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