リハーサルマークとは
その名の通りリハーサルの時に「Aメロから通しましょう」とか「2Bは〇〇で」みたいに、曲中の場所を表す時に使われる記号です。日本語では練習番号とも呼ばれます。どちらにせよ番地みたいなものでしょう。
リハーサルマークが無いと「チャララランの所だけどさあ」「チャラランてどこのチャラランだよ!」となり、話が進まなくなります。リハーサルマークは人と一緒に音を出すときには必須となってきます。
一般的な呼び方
普段から何の疑問もなくAメロ、Bメロ、サビと呼ぶことが多いのですが、そもそもこの呼び方は海外では通じません。ヴァース、コーラス、ブリッジなど、日本と海外ではリハーサルマークの呼び方が違います。
日本 | 海外 | 意味 |
---|---|---|
イントロ | Intro | 前奏 |
Aメロ | ヴァース(Verse) | 最初の歌部分 |
Bメロ | ブリッジ(Bridge) | サビへのつなぎ |
サビ(Cメロ) | コーラス(Chorus) | 一番の聴かせどころ |
インター | ソロ(Solo) | 間奏 |
アウトロ | エンディング(Ending) | 終結部、終奏、コーダ |
これが一般的な呼び方です。極めてまれですが、海外で活動していたミュージシャンが入ると海外での呼び方で呼ばれることもあり、少しだけ混乱します。
サビって何?
今日の本題でもある「サビ」について調べてみました。物心ついたときにはサビと読んでいたので、あまり深く考えたことはありませんでした。
「しばしば曲中で最も印象的な部分になる」(音楽之友社『新編音楽中辞典』)
「特に曲の最も盛り上がる部分を指すことが多い」(河合楽器製作所のサイト『意美音』)
出典:Wikipedia
なるほど、わかり易い表現ですね。また、語源については諸説あるみたいで、
謡曲・語りものなどで声帯を強く震わせて発する調子の低いもの、低く渋みのある声の質、太くてすごみのあることを指す
香辛料のワサビが語源であるとしており、「ワサビは『サビ抜き』という表現などに見られるように縮めて『サビ』とも言う。サビは少量でも刺激的な味がすることから、曲の中で最もインパクトがある部分を『サビ』と言うようになったのだろう」と述べている
出典:Wikipedia
そして、日本には古来「侘び寂び」という言葉がありますが、
侘び…「貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識」
出典:Wikipedia
寂び…「閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」
とあります。侘び寂びが語源となったのかと思ったのですが、どうやら近いようで遠いかもしれません。ただ、ニュアンスとしてはとても美しい表現だと思います。
まとめ〜サビとは
- 曲中で最も印象的な部分
- 曲中で最も盛り上がる部分
- 刺激的でインパクトのある部分
これらが現代音楽におけるサビの解釈で間違いないと思いますが、自分なりのサビの解釈を、
閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ
にしようと思いました。何か日本的で美しいですよね。覚えにくいけど。こんな風に捉えてみると、日本人ならではのアプローチができる気になりますね。
そして次回は、EDMにおけるサビ「ドロップ」について書いてみようと思います。
それでは!
À bientôt.