バイノーラルレコーディングとは?
バイノーラル録音とは、ヘッドホンで聴くことを想定した録音方法です。人間の耳に近い条件で録音することで、ヘッドホンやイヤホンで再生したときに、録音したそのままの臨場感を再現することができます。通常のステレオ録音は、スピーカーで聴くことを想定した録音方法のため、ヘッドホンで聴くと定位が正確に再現できなかったり、長時間聴くと疲れてしまいます。しかし、バイノーラル録音で録った音をヘッドホンやイヤホンで聴けば、ステレオ録音では味わえない、3D空間を感じるリアルなサウンドを楽しむことができます。
出典:Roland
有名なマイクはNEUMANN(ノイマン)社のダミー・ヘッド型マイクKU100で、ダミーヘッドの耳の部分にマイクが付いていて、録音したい場所に頭部を設置して録音するものです。価格が100万円くらいします。
現実的な価格のバイノーラルマイク
Rolandの「CS-10EM」は、9,000円弱で買えるバイノーラルマイクです。入門には最適で、僕もこれを持っています。ウインドスクリーン(風防)もついてくるので、風の音が入ってしまいやすい屋外の録音でも気兼ねなく使えます。
写真のシルバーの部分がマイクになっていて、録音しながらモニターできます。
一般的にバイノーラル録音はダミーヘッドを用います。ダミーヘッドは人間の頭部を模した人形で、耳の部分にマイクを埋め込んだ機器です。これはかなり高価な機器であり、誰でも手軽にバイノーラル録音を楽しむことはできませんでした。CS-10EMは、カナルタイプ・ヘッドホンの外側に、バイノーラル・マイクとして無指向性のエレクトレット・コンデンサー・マイクが取り付けられています。これを通常のヘッドホンのように耳に取り付けるだけで、ダミーヘッドのようにバイノーラル・サウンドの録音ができます。価格も手ごろでコンパクトであるため、誰でも手軽にバイノーラル録音を楽しむことができます。
出典:Roland
ICレコーダ側がプラグインパワー(指すと電源供給)に対応している必要があります。僕はZoom H1で問題なく使えています。
実際に録音した音を聴いてみよう
フランスに住んでいる時、旅行した先でバイノーラルマイクで録音しました。是非ヘッドホンを使って聴いてください。
モンサンミッシェルの教会の中
まずは有名なモン・サン・ミッシェルの教会の中です。教会内部の写真があまり無いのが残念です。
ジャンヌ・ダルク教会(ルーアン)
ジャンヌ・ダルクが処刑された場所に建てられているジャンヌ・ダルク教会の内部をバイノーラルレコーディングしました。
ルーアン大聖堂
ジャンヌ・ダルク教会と同じルーアンにあるルーアン大聖堂。
再びバイノーラルマイクを持って、色々な所へでかけてみたいですね。
それでは!
À bientôt.