H3000とは
1987年に発売されたH3000はマルチエフェクター(ピッチシフト、ディレイ、モジュレーション)なのですが、1990年に発売されたスティーブ・ヴァイがアルバム「パッション・アンド・ウォーフェア」でハーモナイザーとして使用したことで一躍有名になりました。世界中のレコーディングスタジオでも使用され、数々の名盤づくりに貢献してきました。
なぜ購入したのか?
アニメID:Invaded(イド:インヴェイデッド)の1話にイドにダイブするシーンがあります。そのシーンに付いている効果音がとにかく素晴らしい!音で遠近感が表現されているのです。下に落ちていく時の音、つまり遠くの音が近づいてくる感じが見事に表現されているんです。
先日行われたイドのプレビューイベントで、たまたま音響効果の勝俣まさとしさんと隣の席になりました。これは何かの縁、ぜひダイブ音の作り方を聞かねばと思い質問攻めしました。
詳しくは書けませんが、ああやってこうやって作っているらしいです(笑)ものすごく緻密に計算されて作られています。効果音というよりはそれはもう音楽。元ミュージシャンなだけあり音楽的な響きなんです。
そして、勝俣さんが使っているのがEventideだということを知り、改めて調べたところH3000がプラグインになっていて、しかもセール中だということで早速購入しました。
僕の作品には効果音が必要不可欠
僕のアルバムは、短い曲を何曲か作り、それをメドレーにするという手法を用いています。短い曲はテーマを元に作った「パーツ」扱いで、それを繋げることによってテーマを表現しています。このつなぎ部分に効果音が必要になってきます。
DJのプレイと違い、曲との曲のテンポをマッチさせていません。あえてテンポ違いでつなぐことでスリリングに仕上げています。とはいえ、テンポ違いの曲をつなげるのはテクニックが必要になってきます。人それぞれの繋げ方がありますが、僕はつなぎ部分を後から作曲します。
作曲というとメロディを想像すると思いますが、MEつまりミュージックエフェクトを作ります。音程がある時もあれば、ノイズが上昇する音の時もあります。この時にシンセだけで作るのではなくマルチエフェクターも用いて音作りをします。
今は主にNative InstrumentsのReaktorやOUTPUTのMovementを使いますが、バリエーションを増やしたいと思っていたのでちょうどいいタイミングでした。
やはり複雑なエフェクターだった…
3つのエフェクトの順番を変えたり、LFOをコントローラとしてパラメータを動かしたり、ホワイトノイズを発生させて単体で音作りが出来たり、とにかく奥が深い、、、
画面上にパッチケーブルが現れるので、パッチ式のシンセサイザーを触ったことがあればなんとなくシグナルフローは理解できます。逆にハードウェアでこんなことをやっていたのか!と驚くばかりです。ハードウェアには2桁のディスプレイしか無いのです。
全部で450もあるプリセットを試しながらエディットを施すという使い方がまずは良さそうです。
普通に買うと38,170円ですが、8,580円で購入可能です。(セール終了日は不明)
今制作中のアルバム「Reaction」のメドレーで早速使ってみたいと思います!目指せ遠近感サウンド!
ID:Invadedも是非チェックしてみてください!
それでは!
À bientôt.(またね)