macOS 11 Big Surとプラグインの互換性〜Instruments編〜

久々の投稿になりますね。制作環境の変化もあり気分新たに制作に打ち込んでいます。
今日は備忘録と投稿のリハビリも兼ねてmacOS 11 BigSurとプラグインの互換性について書いてみたいと思います。

※7/25追記。Heavier7Stringsの動作を確認。

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macOS 11 BigSurとDolby Atmos


Apple MusicがDolby Atmosに対応し、リスニング環境もこれから激変していくことだと思います。僕のiPhone12 Pro MaxのスピーカーでもDolby Atmosに対応した楽曲は違いがわかります。


macではmacOS 11 BigSurのMusicでDolby Atmosをリスニングできます。是非とも自分の作業環境でも聴いてみたいのですがmacOS 11 BigSurにアップデートすると色々困るのがプラグインの互換性です。

各メーカーが頑張ってくれていますが、現時点で自分が所有しているプラグインがBigSurに対応しているのかを調べる必要があります。色々なまとめサイトを見ていますが自分が持っているプラグインが載っていないこともあり、この際自分でまとめようと思った次第です。

所有プラグインリスト〜Instruments編〜

7/23時点の互換性リストです。主にInstrumentsですがピッチ関係も僕には重要なので調べてみました。

メーカー製品名Big SurM1チップメーカーリンク対応バージョンなど
AIR MUSIC TECHNOLOGYBoom?BigSur対応アップデータ2021
AIR MUSIC TECHNOLOGYHybrid?BigSur対応アップデータ2020
ArturiaV Collection8BigSur,M1について公式にはM1非対応
AntaresAuto Tune Pro起動確認 ●×BigSurについて公式には非対応
CelemonyMelodyne Studio×BigSurについて5.1以降
KORGGadjet
Collection
BigSur,M1について
LennerLennerDigitalSylenth1ForumLogicProXにて確認済
Native InstrumentsKompleteBattery以外は対応済一部製品のみ対応BigSurについて
Parawave AudioRapidBigSur,M1について1.8.0以降
reFXNexus3BigSur,M1についてページ下部に記載あり
seratoSerato Sample起動確認 ●×BigSurについて公式ではおすすめしないという表記
softubeModular他×BigSurについて
Spectrasonnics各プラグインBigSur,M1について
u-heReproBigSur,M1についてRepro 1.1.2 RC1 12001 Macにて対応
UVIUVI WorkstationBigSur,M1について
Xfer recordsSerumBigSur,M1についてVer1.345
XLN AudioAddictive Drums,XO?Addictive DrumsXOも起動確認
Three Body TechnologyHeavier7Strings?商品紹介ページ1.5.4

※追記

Three Body TechnologyのHeavier7Stringsの動作を確認しました。ユーザーフォーラムにBig SurやM1の情報が見当たらないのですが、僕の環境(intel+Big Sur11.4)での動作は問題ありませんでした。

Auto Tune ProとSerato Sampleについて

公式では非対応、もしくはおすすめしないというAutoTuneとSerato Sampleですが、僕のサブマシンの環境(BigSur 11.4)では起動しました。

AUTO TUNE PRO

公式では非対応とされているAUTO TUNEも無事起動

DAWはAbleton Live 11 BetaとLogic Pro Xで起動確認しました。起動確認程度ですがMIDIターゲットモードも問題なく動作しました。AUTO TUNE(というかAntares Centralというオーサライザー)を起動させる上でCodeMeterというエクステンションが必要なのですが、これがBigSur非対応なんです。この問題があるからAntaresとしては非対応と発表しているのかもしれませんが、CodeMeter7.21aというバージョンをインストールしたところAntares Centralが起動、アクティベートできました。

AutoTuneはMIDIを使えるのでハモのラインなどを組み立てるときに重宝します。シンセメロと同じ感覚でラインをガンガン変更できるのと、構成の変更があってもリージョンを移動するだけなので制作初期段階はAutoTune一択です。

Melodyneは尺を変更するたび波形も移動しないとならないのがストレスなのですが、ピッチ修正もエフェクティブな加工もメロダインのほうが好みです。エディットのしやすさもメロダインの方が簡単だと感じます。手っ取り早くAutoTuneでラインを作り、Melodyneで仕上げるのがお決まりのパターンになっています。

Serato Sample

公式ではおすすめしないという表記のSerato Sampleも起動しました。

Serato Sampleも起動しました。Ableton Live上でオートメーションも効いたので問題なく使えそうです。以前の記事にも書きましたがボーカルチョップにはSerato Sampleがとても使いやすく音質も良いので重宝しています。

僕の制作の中でキモとなっている、この2つのプラグインが立ち上がることが確認できたのは大きな一歩です。

Big Surにアップデートしたいもう一つの理由

Dolby Atmos対応の楽曲をmacで聴きたいがためにBigSurにアップデートしたいと書きましたが、もう一つ大きな理由があります。それはiOS・iPadOS向けにリリースされているシンセ「MOOG MODEL15」がMac上で起動するからです。

このシンセはとても音が太くmoogらしさ満載のソフトウェアシンセです。今まではiOS・iPadOSでしか起動しませんでしたがBig Surになりmacでも使えるようになりました。macのApp Storeから無償でダウンロードできました。Ableton Liveでは認識できないようですがLogic Pro XではInstrumentとして起動します。UIが縦長なのでiPadの方が若干使いやすく感じますがmac上で起動するだけでもありがたいですね。

Ableton LiveではModel15は起動できませんでした。残念

Model15を使いたいがためにAbleton LiveからLogic Pro Xに移行しようかと思っているくらいお気に入りのシンセです。近々M1チップのmacを買おうと思っているので切り替えるには良いタイミングかと思っています。それとやはりネイティブ対応のLogic Pro Xで作業をしてみたいですしね。Apple storeでDemoをしましたがとにかく起動が爆速で軽くカルチャーショックでした。

今までiPad用にいろんな音楽系アプリやシンセ・プラグインを買いましたが、そもそもiPadをお仕事で使う気になれず宝の持ち腐れでした。使ったとしてもiPad上でAudio化してmacにインポートするというプロセスが必要でしたし、音色を変えるたびにバウンス→インポートだったので正直面倒でiPadで音楽系アプリを立ち上げる機会も段々と減ってしまいました。

Big Surにアップデートすることで今までの資産が有効的に使えるようになるのはとてもありがたいことです。そこそこアプリにもお金かけてきましたからね。各デベロッパーが両OSで使えるよう開発を進めてくれることを願っています。

次回はプラグインエフェクトのBig Sur対応確認について書いてみたいと思います。

それでは!
À bientôt.

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