JASRAC、2019年度著作物使用料の徴収・分配の状況を発表 〜音楽はどのようにして聴かれているのかを考えてみる

5月20日のJASRACのプレスリリースで、2019年度の著作物使用料の徴収・分配の状況を発表しました。このデータを元に音楽がどのように聴かれているのかを見てみたいと思います。

スポンサーリンク

2019年度使用料徴収・分配の概要

JASRACプレスリリース、「2019年度の事業等について

2019年度の使用料徴収額は1176.9億円、分配額は1170.5億円となり、いずれも過去最高額となりました。使用料徴収については、音楽・動画のサブスクリプションサービス、大規模コンサートを中心とする各種イベントや広告、家庭用ゲームソフト等における利用が好調であったことが主な要因です。東日本大震災の影響が生じた2011年度以降の徴収額・分配額の内訳では、インタラクティブ配信が大きく伸びています。添付資料(4・5ページ)のとおり、2019年度に初めて、複合(インタラクティブ配信および通信カラオケ)の徴収額・分配額が、録音の徴収額・分配額を超えました。なお、新型コロナウイルス感染拡大による使用料徴収・分配への影響は、2020年度以降となる見込みです

徴収額は2018年度に比べ21億1千万円の増の1176.9億円で過去最高額、音楽・動画サブスクリプションサービスや大規模コンサートを中心とする各種イベントや広告、 家庭用ゲームソフト等における利用が好調だったことが要因のようです。

増収となっているのはインタラクティブ配信

2018年度に比べ14.4%増の217.9億円、サブスクリプションの伸びが前年比127.1%となっています。

インタラクティブ配信の内容ごとの推移をグラフ化すると以下のよう。

インタラクティブ配信の中で伸びているのが「動画等」そして「サブスクリプション」です。ダウンロードサービスに代わり、動画配信サービス(Youtubeなど)およびサブスクリプションサービス(Apple Music、Spotifyなど)が伸びていますね。

CDなどのメディアの推移はというと、、、

CD・ビデオグラム(ビデオソフト)は共に2018年を下回っています。やはりというか想像通りですが、この様に数字になるとCD・DVDメディアの需要減をより実感しますね。「ヒット商品があったものの〜」とあるように、曲は売れていてもCDというメディアを求めるユーザーが減っているということですね。

ライブはどうなったかというと、、、

大規模コンサートを中心にコンサート市場が好調であった影響などで増収となったようです。しかし新型コロナウィルスの影響でコンサートが壊滅状態の今年は大幅に減収となるでしょう。

そろそろ創り手は考え方を切り替えたほうが良い

ついに日本でもCDの売上よりもサブスクリプションが上回りました。それでもまだCD盤をリリースすることにこだわっている流れも業界には見受けられます。それと、メジャーデビュー=CDをリリースするという概念もまだ残っているように見受けられますが、正直、すでに昔のものとなったことが数字ではっきりしました。

そもそも創り手である僕らがCDという媒体を家で聴くのかどうか?という視点に立てば答えは出てきます。ちなみにウチはCD/DVDドライブがなければCDは聴けません。CDプレーヤーも持っていません。CDよりもデータでダウンロードしたほうが便利です。

世の中が変化している今、僕らも変化するいいタイミングなのではないかと思いました。

それでは!

À bientôt.

出典:JASRAC

スポンサーリンク
スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!