昨日の記事の続きです。自分はどんなパターンに陥ることが多いのかを検証してみます。
相対のパターン一覧
もう一度相対のパターンを見てみましょう。
- 上 vs下
- 優 vs 劣
- 高 vs 低
- 大 vs 小
- 強 vs 弱(影響力など)
- 善 vs 悪(主義の違い)
- 正 vs 誤(意見の衝突)
- 美 vs 醜(フィジカル的な事が多い)
- 遠 vs 近(人との関係性)
- 老 vs 若→New
- 賢 vs 愚→New
- 早 va 遅→New(仕事が早い遅いなど)
- 多 vs 少→New
4つほど思いついたので追加しましたが、こうやって見てみると結構あるものですね。
僕のパターン
1.優 vs 劣
僕はこれがトップに来ます。実は強烈な劣等感を持っています。実際劣っているかどうかではなく「劣っていると思ってしまう」という表現が近いです。
この劣等感がOSとなっている気がします。幼少期から思っていたわけではなく、おそらく中学くらいの体験が元になっている気がします。
中学の頃、僕は陸上部で走り高跳びをやっていました。中学3年生の頃には市の大会で何度も1位を取るほどになっていました。すると自動的に県大会に出場する権利を得ます。
県大会に出ると上には上がいることを見せつけられます。僕の自己ベストの高さをウォーミングアップで跳ぶ人が何人もいるのです。そのうちの何人かは陸上部ではなく野球部の人たちだということでした。
3年かけて頑張ってきたものを楽々と越されてしまい、どう頑張っても超えられない壁があることを体験しました。多分その体験で劣等感というものがi(私の)OSとなった気がします。
2.上 vs下
劣等感からの「上 vs下」という流れがある気がします。劣等感を基準に「上 vs下」というレッテルを貼るパターンですね。
僕のパターンとして劣等感を覚えるとマウントを取りたくなります。これが「上 vs下」ということになるわけですが、自分が上に立てる要因を探し始めるという思考回路が働きます。
どれか1つ優位に立てるものがあればよいので、今まで経験してきたデータベースの中から上に立てそうな要素を検索するのです。
何も無いということを悟り、1人落ち込むパターンです。昔は何が何でもマウントを取りに行きましたが、最近は諦めが早くなりました(笑)
3.正 vs 誤
これはマウントを取ろうとする時に出てくる思考です。自分が正しいことを証明してマウントを取る作戦なのでしょう。
自分が正しいことを証明するため相手の間違い探しをします。間違いが見つかると自分が正しいとなるわけです。(実際はどちらも真理ではない)
間違い探し→自分が正しい→間違い探し→自分が正しい
というルーチンを延々と繰り返すパターンですね。繰り返しますが「正 vs 誤」は相対的なものなので答えはありません。この場では正しくても違う場では間違っている、となれば絶対的なものではなく真理ではないということです。
明らかに妄想なんですけど「劣等感OS」が出す司令は疲れ果てるまで「正 vs 誤」の思考を続けます。もうこれは立派な妄想癖ですね。
4.老 vs 若
なんかうっすらある気がします。「若いのにすごいな!」とか「あの人が自分と同じ年齢のとき〇〇だったのに、、、」と行った具合で年齢を元に比較をする癖がありますね。
これはどうやって染み付いてしまったのかわかりませんが、昔からあった気がします。
おそらく近所の年上の人や年の離れた従兄弟と遊ぶ機会が多く、体力的や思考的な格差を体感していたからかもしれません。
結果「年上はすごい」が植え込まれ、「年下なのにすごい」が同時発生したのかもしれません。
何にせよ「錯覚・妄想」です。すごいとかすごくないとかは自分が勝手に思い込んでレッテルを貼る行為に過ぎないのです。
自分のパターンは生い立ちに関係が深い
僕らは育ってきた環境から影響を受けて大人になります。小さい頃には小さい世界での視点しか持ち合わせていません。大人になった今の自分から見たらとてもちっぽけな世界ですが、その当時の自分にとっては立派な社会なのです。
広い世界を知らないので目の前で起こっていることが全てです。そんな体験から自分というOSが構築されます。OSのアップデートをすれば解決するのですが、どうやら小さい頃にインストールされたものは絶対的なものだと思い込んでいる節があるのでなかなかアップデートできません。
走行しているうちに社会に出て、そのOSを元に生活を始めると小さい頃と同じ世界しか見えません。僕で言えば劣等感というメガネをかけていることに気づかず社会に出ることになるのです。
この眼鏡は生い立ちによって様々です。人によって違う眼鏡をかけています。その眼鏡に気づいていち早く外した人もいれば、全く気づかず世界とはそういうものだと思い込んだままの人もいます。圧倒的に気づいていない人が多いのではないかと思います。
まずは自分のパターンに気づくこと
とにかく自分のパターンに気づくことです。自分はこんなOSなんだ!と分かれば「この辺をアップデートしてみよう」とか「この機能はもう必要ないから削除しよう」と思えるはずです。
とても巧妙にできたOSなのでアップデーは難しいのですが、自分のパターンに気づくことさえできれば突破することはそれほど難しくはありません。難しいのは「気づく」ことです。
ではどうやって気づいたら良いのか?それは
「パフォーマンスが落ちているな」と感じた時に自分の中にある相対を探せばよいのです。
パフォーマンスが落ちている時に出ている自分の癖、パターンがきっとあるはずです。まずはそれを自覚することですね。
僕の場合は劣等感からスタートしていることがわかりました。なのでパフォーマンスが落ちていると感じる要因は自分の中にある劣等感です。それに気づくとあまりマジにならなくなります。「あっ、またこのパターンね」となるので誰かと比べることがなくなります。そうすると少し気が楽になるのです。
という感じで自分のパターンを検証してみました。ちょっと気恥ずかしいですが何かの役に立てればと思います。
それでは!
À bientôt.